こんにちは、アバーインフォメーションの臼井です。
仕事だけでなく、プライベートで利用するケースも増えている、Web会議システムの「Zoom」。
Web会議に必要な機能は、無料プランでも一通り利用できるので、今のところ無料プランで使っているものの、Zoomの利用機会が増えるにつれて、無料プランのままで対応していくのが、そろそろ難しくなってきたと感じている方も、いるんじゃないでしょうか。
有料プランへの移行を検討する時に気になるのが、「Zoomの無料プランと有料プランって具体的にどんな違いがあるの?」というところですよね。
そこで今回は、Zoomの無料プラン・有料プランの違いや、各プランの内容について、紹介いたします。
Zoomの4つのプラン
すでにZoomを使っている方ならご存知の通り、Zoomは無料プランでもWeb会議に必要な機能は、十分すぎるほど揃っています。
有料プランへの移行を検討する場合は、現在のZoomの利用状況、そして今後の利用方法や運用方針について考えた上で、これから紹介する無料プランと有料プランの違い、各プランでできることなどを参考に、どのプランが自社のニーズにぴったりなのかを、見極めると良いでしょう。
Zoomでは無料プランの他に、以下3つの有料プランが用意されています。
Zoomのプラン
1.無料プラン
2.プロプラン(小規模チーム向け)
3.ビジネスプラン(中小企業向け)
4.企業プラン(大企業向け)
無料プラン、有料プランではどんな違いがあるのか、また各プランで出来ることについてまとめましたので、これから見ていきましょう。
Zoomの無料プラン・有料プランの大きな違い
基本的な機能は無料プランでも利用できるので、「有料プランを契約しなくても良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、無料プランと有料プランを比較した場合、主に以下のような違いがあるので、会社の規模や現在のZoomの活用状況、そして今後の運用方針によって、有料プランへ移行するメリットは、十分にあるでしょう。
グループミーティング時の時間制限の有無
無料プランと有料プランの大きな違いは、やはり「グループミーティング時の時間制限」です。
1対1のWeb会議であれば、無料プランでも時間無制限で利用できますが、3名以上が参加するグループミーティングとなった場合、40分までという時間制限が設けられています。
一方、有料プランでは40分という時間制限が解除されるので、日頃からグループミーティングを行う機会が多い方は、有料プランへ移行した方が良いでしょう。
会議の録画データをクラウド上に保存できるかどうか
無料プランでもWeb会議の様子を録画し、データ保存すること自体は可能です。しかし、無料プランと有料プランでは「保存方法」に大きな違いがあります。
無料プランの場合、録画データはローカルのPC上に保存する必要があるのに対して、有料プランの場合は、Zoomが提供するクラウドスペース上にデータの保存が可能となるので、クラウド上に保存したデータを、共有リンクを送るだけで簡単にシェアすることもできます。
また、無料プランでは、録画機能を使えるのはPCからのみで、スマホ・タブレットのZoomアプリでは録画機能は利用できませんが。有料プランにアップグレードすると、スマホ・タブレットからでも録画機能が利用可能となります。
設定できるホスト人数
各自が無料プランでZoomを使っている場合、「自分」または「相手」がホストとなり、Web会議を開くという、単純な形で済みます。
しかし、会社という集団規模でZoomを利用している場合、ホストアカウントが複数設定できないと、ホストアカウントを保有する人に毎回会議の主催をお願いしなくてはいけない、という問題が起こります。
有料プランでは、ホストアカウントを複数設定できるようになるので、上記のような運用上の問題を解決することができます。
共同ホスト機能が利用可能かどうか
Zoomでは「ホスト」と「参加者」で、利用できる機能が異なります。無料プランでは、ホストのみしか利用することができない機能も、有料プランでは、ホストが参加者に「ホスト権限の付与」を行う、「共同ホスト機能」を使うことで、「ホスト」のみに利用が限定されていた機能を、参加者も使用できるようになります。
参加人数の多いWeb会議や、ウェビナーなどでは1人のホストだけで全てを対応・管理するのが難しい場合があります。そういった時に、「共同ホスト機能」を使うことで、他のメンバーと一緒に会議やウェビナーの進行・管理が可能となるので、ホストとしての役割・負担を分担できるようになります。
ウェビナー機能が利用可能かどうか
ウェビナー機能は、Zoom上でオンラインセミナーなどを開催できる機能です。無料プランでは、ウェビナー機能は利用できないため、ウェビナーを開催したい場合は、有料プランに移行した上で、「ウェビナー機能」のオプションを追加で契約する必要があります。
以上が無料プランと有料プランの主な違いになります。
次に、4つのプランの内容について、それぞれ詳しく見ていきましょう
「無料プラン」でできること
無料プランでは、以下の基本的な機能が利用することが可能です。
・1対1のWeb会議では時間無制限
・3人以上のグループミーティング(40分の時間制限有り)
・同時参加人数100人まで可能
・チャット機能
・画面共有機能
・ホワイトボード機能
・録画・録音機能(ローカルPC上への保存のみ)
・ブレイクアウトルーム機能
・遠隔操作機能
グループミーティングに40分という時間制限がありますが、無料でこれだけの機能が利用できるので、1対1のWeb会議での利用がメインの方は、無料プランから有料プランへと移行する必要性は、はっきり言ってあまり無いと思います。
「プロプラン」でできること
プロプランは、小規模チーム向けのプランで、「月額2,000円/ホスト」からとなっています。
各有料プランは、それぞれ「最低契約ユーザー数(ホスト数)」という条件が設けられており、プロプランの場合は、最低契約ユーザー数(ホスト)は1名、最大9名までとなっております。
プロプランでは、以下の機能が利用可能です。
・全ての基本機能(無料プランで利用できる機能)
・ミーティングの時間制限は24時間
・ユーザー管理機能
・管理者機能コントロール
・レポーティング
・カスタムパーソナルミーティングID
・録画・録音データのクラウド保存(容量1GB)
・同時参加人数は100人まで可能(追加オプションで、最大1000人まで増加可能)
・外部アプリとの連携
・ウェビナー機能(追加オプション)
ミーティング時間の制限は24時間となっていますが、これは実質無制限とも言えるので、フリーランスなど個人でビジネスをやられている方で、時間制限を気にせずグループミーティングをしたい場合は、こちらのプランを検討すると良いでしょう。
「ビジネスプラン」でできること
ビジネスプランは、中小企業向けのプランで「月額27,000円/ホスト」からとなっています。最低契約ユーザー数は10名で、最大99名まで契約することができます。
ビジネスプランでは、以下の機能が利用可能です。
・全てのプロ機能(プロプランで利用できる機能)
・専用電話サポート(※英語のみ)
・管理用ダッシュボード機能
・バニティURLの設定(カスタマイズしたオリジナルURLが利用可能)
・録画録音データのクラウド保存
・会社のブランディング機能
・独自ドメイン管理機能
・カスタムメール機能(招待メールのカスタマイズ機能)
会議URLにオリジナルURLが設定できる「バニティURL」(例:会社名.zoom.us)や、会議室に会社ロゴを表示できる「会社のブランディング」機能など、企業ブランディングに活用できる機能も用意されています。
「企業プラン」でできること
企業プランは、大企業向けプランで「月額270,000円/100ホスト」からとなっております。最低契約ユーザー数(ホスト数)は100名から、契約することができます。
企業プランでは、以下の機能が利用可能です。
・全てのビジネス機能(ビジネスプランで利用できる機能)
・同時参加人数500人まで可能(追加オプションで1000人まで増加可能)
・専門スタッフによるサポートサービス
・録画録音データのクラウド保存(容量無制限)
最低契約ユーザー数が100名からに設定されており、まさに大企業向けのプラン内容になっています。
プロ、ビジネスプランで利用できる機能は全て使えるのはもちろんのこと、専門スタッフによるサポートを受けることができるので、Zoomの機能や操作、運用上のトラブルなどがあった際にも、安心して相談することができます。
Zoomの無料プランから有料プランへ移行すべきタイミングとは?
これまで何度も述べている通り、Zoomは無料プランでも、Web会議で必要な機能は十分利用できるので、業務で利用するからといって、必ずしも有料プランへと移行する必要はありません。
Zoomを無料プランで使っていく中で、以下のような必要性が出てきた時に、有料プランへの移行を検討することを、おすすめします。
・社内での利用人数、機会も増え、各メンバーの利用状況や履歴を管理したい
・機能操作や運用上のトラブルに関するサポートを受けたい
・グループミーティングの時間制限を気にせず、Web会議を行いたい
・会議内容を動画データとして保存し、参加メンバーにオンラインで共有したい
・Web会議だけでなく、オンラインセミナーなど、ウェビナー機能も活用していきたい
Zoomの有料プランへと移行することによって、上記のような内容が可能となるので、会社の規模や現在の利用状況、今後の運用方針などを考えた上で、自社にとって最適な有料プランを導入することで、Zoomの有用性がより高まるはずです。
Web会議だけではなく、最近ではオンラインセミナーや企業説明会など、さまざまなシーンでZoomが活用されており、各企業によってその用途は多岐に渡っています。
有料プランの導入を検討する際は、どういう機能が必要なのか、今後どのように活用していきたいのか等、活用イメージや用途などをしっかり把握した上で、最適なプランを選ぶようにしましょう。
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アバーインフォメーション株式会社 Webマーケティング/「WEB会議DEどうでしょう」制作・執筆担当
台湾のWebマーケティング企業で、Webディレクターとして現地企業のWeb制作ディレクションや、Webマーケティングセミナーの講師などを担当。日本に帰国後、訪日外国人向けWebメディアの編集チームに加入。主に繁体字中国版の編集ディレクターとして、コンテンツ企画等を担当。現在は、アバーインフォメーションのWebマーケティング担当として、「WEB会議DEどうでしょう」の運営、記事執筆のほか、さまざまなPR施策を担当しています。
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