こんにちは、アバーインフォメーションの臼井です。
自宅からZoom会議する時に、自室の様子が背後に映り込まないよう、「バーチャル背景」を使うと、映したくない部分を簡単に隠すことができ、便利ですよね。
ただ、Zoomの「バーチャル背景」は、要求されるパソコンのスペックが比較的高く、パソコンがスペック不足の場合、グリーンスクリーンを用意しないと、「バーチャル背景」を使うことができないので、不便に思ってる方もいるんじゃないでしょうか。
そんな方に、おすすめしたいのが「Snap Camera」というアプリです。「Snap Camera」を使えば、Zoomはもちろんのこと、もともと「バーチャル背景」機能がないWeb会議システムでも、バーチャル背景が利用できるようになります。
今回は、おすすめのアプリ「Snap Camera」の使い方を、紹介いたします。
さまざまなエフェクトで映像加工ができる「Snap Camera」
Snap Cameraは、カメラで映した映像にリアルタイムで、さまざまなエフェクトを加えることができるアプリで、スマホアプリの「SNOW」と同じような使い方をイメージをしてもらえると、わかりやすいと思います。
自身の姿だけでなく、背景部分だけを加工することもできるので、Web会議の「バーチャル背景」としても、使うことができます。
Zoomの「バーチャル背景」は、「デュアルコア2Ghz以上(i5/i7またはAMD相当)プロセッサ」を搭載したPCでの利用が、必須条件なのに対し、Snap Cameraの場合、「Intel Core i3 2.5Ghz以上」となっており、要求されるPCスペックのハードルが低めなので、より多くの方のPCで利用可能です。
Snap Cameraの仕組み
Snap Cameraの仕組みを簡単なイメージ図にまとめてみました。
Webカメラからの映像を、Snap Cameraでリアルタイムで加工・合成処理を行うとともに、Snap Camera自身が「仮想カメラ化」して、Web会議システムに加工・合成処理した映像を出力する、という仕組みになっています。
つまり、Snap Cameraを「カメラ」として認識するWeb会議システムであれば、Snap Cameraでエフェクト加工した映像を、Web会議で使用できるということです。
Snap Cameraが使えるWeb会議システム
今回は、ZoomでのSnap Cameraの使い方について、紹介いたしますが、筆者が実際に確認したところ、以下のWeb会議システムでもSnap Cameraを使用することができました。
【Snap Cameraが使える、Zoom以外のWeb会議システムの例】
・Google Meet
・Skype
・Slack
・Microsoft Teams
・BIZMEE
Snap Cameraのダウンロード・インストール方法
まずは、Snap CameraのWebサイトにアクセスし、TOPページの「DOWNLOAD」アイコンをクリックします。
「DOWNLOAD」アイコンをクリック後、上記の利用規約の確認ページが表示されます。
①「Snap Cameraの利用規約に同意する」のチェックボックスと、「私はロボットではありません」にチェックを入れ、③の「DOWNLOAD」をクリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、インストールウィザードに従って、インストールを行います。
インストール完了後、Snap Cameraアプリが起動し、上記画面が表示されたら「Next」アイコンをクリックします。
続いて「Next」をクリック。
「Finish」をクリック。
上記画面が表示されたら、Snap Cameraの使用が開始できます。
Snap Cameraの使い方
Snap Cameraでは、背景やエフェクト等の特殊効果を「Lens」(レンズ)と呼び、提供されているさまざまなLensの中から、お好きなものを選択することで、映像にエフェクト効果を施すことができます。
Snap Cameraで使うLensを選ぶ
Snap Cameraを起動すると、ホーム画面にはさまざまなLensが表示されるので、その中からお好きなLensを選択すれば、エフェクト効果が映像にすぐに反映されます。
また、①検索窓でキーワード検索すれば、他にもさまざまなLensを見つけることができます。
試しに、映画「マトリックス」風のエフェクトがかけれるLensを使ってみました。こんな感じで、映像にエフェクトがリアルタイムで合成されます。
「office」や「meeting rooms」などのキーワードで検索すると、仕事でWeb会議する時に、バーチャル背景として使えそうなLensが、いろいろと出てきます。
キーワードをいろいろと検索してみて、バーチャル背景に合いそうな、お気に入りのLensを探してみてください。
Snap CameraをZoomのバーチャル背景に使う方法
まず事前にSnap Cameraアプリを起動しておき、その後にZoomクライアント(アプリケーション)を起動します。
Zoomアプリの画面下部にある「ビデオの開始/停止」の右横①「∧」アイコンをクリックすると、オプション項目が表示され、Zoomで使用するカメラを選択することができます。
Zoom側がSnap Cameraを「カメラ」デバイスとして認識していれば、使用できるカメラとしてこちらに表示されるので、②「Snap Camera」を選択します。
使用するカメラに「Snap Camera」を選択後、上図のようにSnap Cameraでエフェクト効果を加えた映像が、Zoomの画面に表示されれば、OKです。
背景やエフェクト効果を別のものに変更したい場合は、Snap Cameraの画面でLens変更を行うと、Zoom側の映像も連動して変更されます。
Snap Cameraをバーチャル背景のグリーンスクリーンとして使用する
冒頭でも述べた通り、Zoomの「バーチャル背景」機能を使用する場合、比較的高いPCスペックが必要となり、PCが要求スペックを満たしていない場合、背景にグリーンスクリーンを設定して使用する必要があります。
わざわざグリーンスクリーンを買うのが面倒な場合は、Snap Cameraをグリーンスクリーンとして使う、という裏技的な使い方もできます。
Snap Cameraの検索窓で「green screen」と検索すると、背景がグリーンのLensが表示されるので、使いたいものを選択します。
次にZoomクライアントを起動し、画面下部の「カメラの開始/停止」右横にある①「∧」アイコンをクリックし、表示されたオプション項目の中から「仮想背景を選択してください」をクリックします。
「バーチャル背景」の設定画面で、①「グリーンスクリーンがあります」にチェックを入れた後、②の「画像・動画」の選択画面の中から、バーチャル背景に使用したい画像を選択します。
選択した画像が、バーチャル背景として表示されていれば、設定完了です。
Snap Cameraでお気に入りの画像を、背景として使う場合、Lens Studioというツールを使って、Lensを自作する必要があり、少々手間がかかります。
一方、Snap Cameraを、Zoomのバーチャル背景のグリーンスクリーンとして使う場合、Zoomのバーチャル背景の設定画面で、お好きな画像を簡単に、バーチャル背景に設定することができるのが、この方法のメリットです。
今回紹介したSnap CameraはZoom以外にも、主要なWeb会議システムで使うことができます。
普段、会社で使用しているWeb会議システムに「バーチャル背景」機能が備わっておらず、Web会議中に背後にプライベート空間が映り込まないよう、調整に苦労していた方は、ぜひ一度、Snap Cameraを試してみてください。
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アバーインフォメーション株式会社 Webマーケティング/「WEB会議DEどうでしょう」制作・執筆担当
台湾のWebマーケティング企業で、Webディレクターとして現地企業のWeb制作ディレクションや、Webマーケティングセミナーの講師などを担当。日本に帰国後、訪日外国人向けWebメディアの編集チームに加入。主に繁体字中国版の編集ディレクターとして、コンテンツ企画等を担当。現在は、アバーインフォメーションのWebマーケティング担当として、「WEB会議DEどうでしょう」の運営、記事執筆のほか、さまざまなPR施策を担当しています。
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