こんにちは、アバー・インフォメーションの臼井です。
Zoomに搭載されている機能の中で、皆さんは「フォーカスモード」という機能をご存知でしょうか?
Zoomを使ったオンライン授業やオンラインイベントなどの際に、他の参加者の映像が画面にずらりと表示されると、気が散り集中できなかったりする人や、面識のない人たちが多数参加するオンラインイベントで、「他の参加者に自分の映像を見られたくない」という参加者がいる時に、ぜひ活用をおすすめしたいのが「フォーカスモード」機能です。
そこで今回は、Zoomの「フォカースモード」機能の設定方法や詳しい使い方について、紹介いたします。
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Zoomの「フォーカスモード」とは?
Zoomのフォーカスモードは、オンライン授業や研修、オンラインイベントなどでの利用を想定して設計された、その名の通り参加者の集中力の維持・向上をサポートする目的で搭載されている、Zoomの画面表示モードに関する機能です。
フォーカスモードを有効にすると、上図のように参加者側のZoom画面にはホスト(または共同ホスト)の映像と、自分自身の映像のみが表示され、その他参加者は名前のみが表示されます。
一方、ホスト側(または共同ホスト)側の画面では、参加者全員の映像が表示されるため、ホスト側ではそれぞれの参加者の様子を確認することができます。
フォーカスモードが役立つのはどんな場面?
たとえば、オンライン授業で画面に他の生徒の映像が表示されていると、どうしても友達の様子が気になってしまい、授業内容に集中できない生徒が出てきてしまうことがあります。
しかし、フォーカスモードを使用すれば、画面に表示されるのは先生と自分自身の映像のみとなるため、生徒の集中力を授業に向けさせることができます。
その他にも、Zoomを使ったオンラインイベントなどは、不特定多数の方が参加するため、それぞれの参加者のプライバシーにも配慮する必要があります。また、オンラインとはいえ、他の参加者の目が気になり、発言ができない方も中にはいるかと思います。
そんな場合でも、フォーカスモードを使用すれば、画面上に表示されるのは自分とホストの映像のみとなり、他の参加者の画面にも自分の映像は表示されないため、他の人たちの目を変に意識することなく、発言してもらうことができます。
フォーカスモードを使う際の注意点
Zoomでフォーカスモードを使う場合、以下の点に注意する必要があります。利用したい方は、あらかじめて確認しておきましょう。
・フォーカスモード機能を使用できるのは「ホスト」または「共同ホスト」のみ。参加者側で機能のオン/オフ操作はできない。
・フォーカスモードを利用する場合、ホスト・共同ホストが使用するZoomアプリは、以下のバージョンに対応している必要がある。
<Zoomデスクトップ版アプリ>
Windows:バージョン 5.7.3以降
macOS:バージョン 5.7.3以降
<Zoomモバイル版アプリ>
Windows:バージョン 5.7.3以降
macOS:バージョン 5.7.3以降
ちなみに、ホスト(あるいは共同ホスト)がフォーカスモードを使用するためには、上記バージョンのZoomアプリの使用が必須となりますが、参加者側が使用するZoomアプリについては、上記バージョンに対応していなくても、フォーカスモードは機能するので問題ありません。
フォーカスモードの設定方法と使い方
それでは、フォーカスモードの使い方について見ていきましょう。
自身がホストとして開くWeb会議などでフォーカスモードを使いたい場合、まずZoomの設定画面で機能を有効化する必要があります。
まずは、Zoomウェブサイトの①「マイアカウント」から、Zoomの設定ページに入りましょう。
設定ページに入ったら、左サイドのメニューにある①「設定」をクリックし、次に②「ミーティング内(詳細)」を選択すると、③「フォーカスモード」という設定項目があるので、こちらの設定を有効にします。
設定を有効化すると、「スケジュールするときにフォーカスモードを有効にすることをホストに許可します」という項目が表示されるので、こちらのチェックボックスにもチェックを入れて設定を保存しましょう。(この項目にチェックを入れる理由は、後述します)
以上で、フォーカスモードを使うのに必要な設定は完了です。
会議中にフォーカスモードをオンにする
続いて、実際に会議やオンラインイベントでフォーカスモードをオンにする方法ですが、Zoom画面の右下にある①「・・・」をクリックすると、②「フォーカスモードを開始」というボタンが表示されるので、こちらをクリックすればフォーカスモードがオンになります。
ホストがフォーカスモードを開始すると、各参加者の画面上部に「ミーティングはフォーカスモードです。ホストと共同ホストのみがあなたのビデオを見ることができます」という通知が表示されます。
フォーカスモードがオンになると、参加者側の画面には上図のように、ホストと自分自身の映像のみが表示され、その他参加者の映像は非表示となり、名前のみが表示されるようになります。
(ホスト側の画面には、全ての参加者の映像が表示されます)
会議の予約時にフォーカスモードを適用する方法
会議の予約時にフォーカスモードをオンに設定しておけば、会議が始まってから手動で機能をオンにする必要がなく、フォーカスモードがオンの状態で会議をスタートさせることができます。
会議の予約時にフォーカスモードを設定したい場合は、Zoomアプリの「スケジュール」ではなく、ZoomのWebサイトで会議の予約・作成を行う必要がありますので、覚えておきましょう。
まずは、ZoomのWebサイトの①「マイアカウント」から設定ページに入りましょう。
Zoomの設定ページが表示されたら、左サイドのメニューにある①「ミーティング」を選択し、②「ミーティングをスケジューリング」をクリックして、会議の予約画面に入ります。
会議の予約画面の入力項目の一番下に①「オプション」という項目があるので、こちらを表示して②「ミーティングの開始時にフォーカスオードを有効にする」という項目にチェックを入れて、予約を保存すればフォーカスモードがオンになった状態で会議を始めることができます。
ちなみに、フォーカスモードをZoomの設定ページで有効化する方法の説明部分で、上図の①「スケジュールするときにフォーカスモードを有効にすることをホストに許可します」のチェックボックスにチェックを入れて、設定を保存すると述べましたが、このチェックボックスにチェックが入れておかないと、会議の予約時にフォーカスモードの設定ができませんので注意しましょう。
フォーカスモード中に画面共有をする方法
フォーカスモードがオンの状態で、参加者が画面共有を行った場合は、ホスト側の設定で参加者が共有した画面を「他の参加者にも表示する」もしくは「ホストのみに表示する」を選択することができます。
参加者が共有した画面を「ホストのみに表示する」に設定した場合は、共有された画面はホストのZoom画面のみに表示され、画面上部に「参加者が共有したコンテンツを見ることができるのは、ホストと共同ホストだけです」というメッセージが表示されます。
参加者が共有した画面を、ホストだけでなくその他の参加者にも共有したい場合は、ツールバーの「画面共有」アイコンの右横にある①「Λ」をクリックすると、オプション設定が表示されるので「共有画面は以下のユーザーに公開されます」の中から、②「すべての参加者」を選択すると全参加者に共有されるようになります。
フォーカスモードが使用できない際の原因と対処法
Zoomでフォーカスモードが使用できない、そんな時はいくつかの原因が考えられますので、まずは以下のよくある原因を確認してみましょう。
①フォーカスモードは「ホスト」または「共同ホスト」のみが使用できる機能
フォーカスモードは、ホストと共同ホストのみが使用できる機能のため、参加者側で機能をオン/オフすることはできません。招待され参加した会議で、フォーカスモードを使用したい場合は、ホストに依頼して機能をオンにしてもらいましょう。
②Zoomアプリのバージョンが古い
フォーカスモードを使用する場合、対応バージョンのZoomアプリを使用する必要があります。フォーカスモードが使用できない場合は、アプリのバージョンが対応していない可能性があるため、お使いのZoomアプリのバージョンを確認し、古い場合はアップデートを行いましょう。
③フォーカスモードが設定ページで有効化されていない
Zoomの設定ページでフォーカスモードが有効化されていない場合、ホストや共同ホストであってもフォーカスモードを使用することはできません。初めてフォーカスモードを利用する方は、あらかじめてZoomのWebサイトのマイアカウント内にある設定ページで、フォーカスモードが有効化されているかを確認しておきましょう。
オンライン授業で生徒の集中力が続かず困っている先生や、オンラインイベントで参加者の方々によりリラックスして参加して欲しいと考えている主催者の方など、ぜひZoomのフォーカスモードを活用してみてください。
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アバーインフォメーション株式会社 Webマーケティング/「WEB会議DEどうでしょう」制作・執筆担当
台湾のWebマーケティング企業で、Webディレクターとして現地企業のWeb制作ディレクションや、Webマーケティングセミナーの講師などを担当。日本に帰国後、訪日外国人向けWebメディアの編集チームに加入。主に繁体字中国版の編集ディレクターとして、コンテンツ企画等を担当。現在は、アバーインフォメーションのWebマーケティング担当として、「WEB会議DEどうでしょう」の運営、記事執筆のほか、さまざまなPR施策を担当しています。
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