こんにちは、アバーインフォメーションの臼井です。現在、テレワーク(在宅勤務)でこの記事を書いています。
テレワークに取り組み、まだ数日ですが、実際に自宅で仕事をしてみると、色々と誘惑や気が散る要素も多く、集中力を維持する難しさを感じています。
現在、私と同じようにテレワークに取り組んでいる方の中にも、自宅で仕事に集中するのに、苦労している方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、私がテレワークで集中力を維持するために実践している、ポモドーロ・テクニックという、時間管理術を紹介いたします。
台湾の天才IT大臣も愛用する、ポモドーロ・テクニックとは?
新型コロナウイルスの流行で、各国でマスク不足が起きる中、薬局の「マスク在庫」を簡単にスマホで確認できるアプリを開発し、マスク購入に関する混乱をいち早く解消するなど、「天才IT大臣」として、日本でもその名が知られるようになった、台湾のデジタル担当大臣、オードリー・タン(唐鳳)さん。そのオードリーさんも愛用していると言われている、時間管理術が「ポモドーロ・テクニック」です。
ポモドーロ・テクニックは、イタリア人の起業家兼作家でもある、フランチェスコ・シリオさんが考案した、生産性を高めるための時間管理術で、タスクに取り組む際に、タイマーで時間を計測し、設定した時間が終了したら一旦休憩を挟む、ということを繰り返して、集中力を維持するテクニックです。
ポモドーロ(イタリア語で「トマト」の意味)という名の由来は、考案者のシリオさんが学生時代に使用していた、トマト型のキッチンタイマーからきているそうです。
それでは、具体的なやり方を見ていきましょう。
ポモドーロ・テクニックのやり方
まずはキッチンタイマーを用意してください。キッチンタイマーを持っていない方は、後ほど紹介するアプリをインストールしてお使いください。
- タイマーで「25分」を設定する。
- タイマーが鳴るまで、目の前のタスクだけに集中し、それ以外のタスクには意識を向けない(手を付けない)
- タイマーが鳴ったら、「5分間」の休憩をとる。
(休憩時は、スマホをじったり、SNSを見たりしてはいけません。頭の中を解放するイメージで休憩しましょう) - 上記1~3までの工程を「1ポモドーロ」として、「計4ポモドーロ」行う。
- 「4ポモドーロ」を終えたら、15分~30程度の長めの休憩を取る。
つまり、「25分の作業+5分の休憩」を1ポモドーロ(1セット)として、「4ポモドーロ(2時間)」をこなしたら、15分~30分程度の休憩を取る、というルーティングを繰り返していくだけです。非常にシンプルで、わかりやすいですよね!
ポモドーロ・テクニックのメリット
ポモドーロ・テクニックの良いところ、なんといってもキッチンタイマーやスマホさえあれば、今すぐに始めることが出来ることです。
こんな簡単に始められるテクニックですが、以下のメリットを得ることができます。
- 高い集中力を保つことができるようになる。
- 目の前のタスクに集中することで、人の脳が本来苦手とする「マルチタスク」を防ぐことができる。
- モチベーションを維持することができる。
- こまめに休憩をとることができる。
- 効率良くタスクをこなすために、やり方やプロセスを見直すようになる。
やってみると「25分」は意外と長く感じる
私が初めてポモドーロ・テクニックをやった際は、「作業に25分間集中するのなんて、楽勝~」と思っていましたが、いざやってみると「あれ?25分って意外と長いかも」と感じました。
作業に取り掛かってる最中も、別のタスクのことが気になってしまい、ついついそちらのタスクに手を出してしまいそうになったりと、意外と自分の集中力が、長く保てないことに気づきました。
自分の集中力が、どれくらい維持できるのかを、客観的に把握できるので、「そろそろ集中力が切れそう」というタイミングで、目の前のタスクに集中力を注ごうと、より意識するようになります。
ポモドーロ・テクニックをうまくやるコツ
- その日に取り組む仕事をリストアップし、細かいタスクに分割する。
一つのタスクが大きすぎると、集中力が低下しやすくなるため、出来るだけ細かくタスクを分割すると良いでしょう。 - 目の前のタスクに集中する
ポモドーロ・テクニックを開始したら、目の前のタスク1つに集中し、マルチタスクは行わない。 - 休憩をきちんととる
ポモドーロ・テクニックを実践し、目の前のタスクに集中できるようになると、ついついやってしまいがちなのが、休憩を取らずにそのまま作業を継続してしまうこと。きちんと休憩を挟むことで、高い集中力が保てるので、休憩は必ずとりましょう。
ポモドーロ・テクニックを行うのに、おすすめのアプリ
キッチンタイマーを持っていない方は、無料で使えるスマホのアプリや、chromeのプラグインなど検索すれば、色々と見つかるので、自分の好みにあったものを使ってみてください。
ちなみに、私は以下のスマホアプリを愛用しています。操作もシンプルで直感的に使えるので、おすすめです。
Android用アプリ「Focus To-Do:ポモドーロ技術&タスク管理」
ポモドーロ・テクニックを始めたばかりの時は、集中力が切れてしまい、うまくできないこともありますが、だからといって焦る必要はありません。
25分という短い作業時間と、5分の休憩を交互に繰り返すことが、すでに自身の集中力を強化するトレーニングにもなっているので、日々実践していくことで、目の前の仕事に対する集中力が、着実にアップしていることを、いずれ実感できるようになります。
テレワークが始まり、自宅で仕事をする中で、オンオフの切り替えや、集中力の維持の難しさを、今まさに感じている方には、今回紹介したポモドーロ・テクニックは効果的だと思うので、みなさんもぜひ一度試してみてください。
アバーインフォメーション株式会社 Webマーケティング/「WEB会議DEどうでしょう」制作・執筆担当
台湾のWebマーケティング企業で、Webディレクターとして現地企業のWeb制作ディレクションや、Webマーケティングセミナーの講師などを担当。日本に帰国後、訪日外国人向けWebメディアの編集チームに加入。主に繁体字中国版の編集ディレクターとして、コンテンツ企画等を担当。現在は、アバーインフォメーションのWebマーケティング担当として、「WEB会議DEどうでしょう」の運営、記事執筆のほか、さまざまなPR施策を担当しています。
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