Zoom会議に最適!アバーの小会議室向けWebカメラ「CAM340+」をレビュー

Zoom会議に最適!アバーの小会議室向けWebカメラ「CAM340+」をレビュー

こんにちは、アバー・インフォメーションの臼井です。

さまざまな場面で、Web会議をするのがすっかり当たり前となりましたが、皆さんはZoomやTeamsなどでWeb会議する際に、専用のWebカメラを使っていますか?
「ノートPCの内蔵カメラで十分でしょ?」と思っている方も、専用のWebカメラを一度試してみれば、Web会議の品質や臨場感がグンと向上するのを、きっと実感していただけると思います。

本記事で紹介する、アバーのWebカメラ「CAM340+」はテレワークや小会議室でWeb会議をする際に、まさにぴったりなWebカメラです。
PCとUSBで接続するだけですぐに使え、Web会議の質と臨場感を高めてくれる「CAM340+」を、今回は遠隔会議アナリストとして活躍する、CNAレポートジャパン代表の橋本啓介さんをお招きして、実機レビューをしていただきましたので、その内容をお届けいたします。

Webカメラ「CAM340+」の製品確認

CAM340+の製品確認

CNAレポートジャパンの橋本です。小会議室向けのWebカメラが活況を呈していますが、その中でも台湾に本社を置く、アバー・インフォメーション(以下、アバー)のWebカメラが注目を集めています。

書画カメラでは世界的に実績があり、その画像処理技術には定評があるアバーが製造・販売する、4K対応のコンパクトで携帯性に優れたWebカメラ「CAM340+」を、今回実際に使用してその実力をレビューさせていただきました。

まず最初に同梱品に関してですが、「CAM340+」には以下の同梱品が入っております。

<CAM340+の同梱品>
なお、以下内容はレビュー実施時点のものであり、2021年6月現在に発売されてる製品は、製品仕様が一部変更となっています。

1.Webカメラ本体(USB3.0接続、最大4K解像度、広角120°、内蔵マイク)
※仕様変更により、内蔵マイクは廃止となっている。
2.電源アダプタ(USB2.0)
※仕様変更により、電源アダプタ廃止。現在はUSB3.0及びUSB2.0バスパワー駆動対応となっている。
3.USB3.0 Type-C to Type-Aケーブル(1.8m)、バスパワー使用
4.クイックガイド

製品の詳細については、アバーの下記ページをご確認ください。
CAM340+製品ページ

また上記の同梱品の他に、オプション品として赤外リモコン(別売)や、ユーティリティソフト「PTZ App」(フリーライセンス、WindowsおよびMac対応)なども提供されています。

Webカメラ「CAM340+」は、セットアップも簡単

CAM340+をセットアップしてみる01

小会議室向けWebカメラと聞くと、最近注目されているモニターの前に設置する、バー型スピーカーであるサウンドバーの形状を想像する方もいるかもしれないですが、「CAM340+」の箱を開けて驚いたのは、このコンパクトな形状。
ご覧のとおり、立方体(60mm×60mm×75mm、※折りたたみ式取付マウント収納時)の形をしており、重さも0.25kgと手のひらサイズの重さ、小ささと言えます。一見すると、コンシューマー向けのWebカメラを若干頑丈にした感じで、この大きさ、重さであれば、持ち運びも簡単でかさばる心配もないでしょう。(ちなみに製品カラーは、ブラック1色のみとなります)

それでは「CAM340+」の本体を詳しく見ていきましょう。まず前面にはカメラレンズ、そして頭頂部にはマイクが内蔵されています(※1)。そして背面には、PCとUSB接続するためのType-Cの端子と、AC電源用の端子が搭載されています。「CAM340+」は、USB3.0でUSB接続するとバスパワーにて電源供給される形になっていますが、USB2.0で接続する場合は、AC電源の使用が必要となります(※2)。

※1.仕様変更により、内蔵マイクは現在は非搭載となっている。
※2.仕様変更により、電源アダプター廃止され、現在はUSB3.0/USB2.0バスパワー駆動対応となっている。

セットアップに関しては、コンシューマー向けのWebカメラと大差なく、至ってシンプル。同梱のUSBケーブルでPCと「CAM340+」をつなぐだけで、PCがWebカメラを認識し、すぐに使用開始できるようになっています。また、必要であればユーティリティソフト「PTZ App」で画質や画角の調整なども行うことができます。

製品のクイックガイドが同梱されていますが、市販のコンシューマー向けのWebカメラを使用した経験のある人であれば、迷うことなくすぐにセットアップできるはずです。

CAM340+をセットアップしてみる02

「CAM340+」の特徴の1つは、その本体のコンパクトさと軽量さにあります。そのため、ディスプレイはもとより、テーブルの上、あるいは三脚など、さまざまな利用環境にフィットするWebカメラと言えるでしょう。
ディスプレイの上に設置したい場合は、カメラ本体の底部に備わっている、折りたたみ式取付マウントを利用します。ベゼル幅が4.5cm幅まで対応しているので、写真のようなノートPCにも、難なくWebカメラを固定することができます。

もちろん、テーブルの上に直接置いて使うことも可能で、その場合は本体の折りたたみ式取付マウントを足にして、テーブルの上に立てることができます。カメラの最適なアングルは、取付マウントの開閉で微調整すると良いでしょう。三脚に設置したい場合は、本体底部にある1/4インチの三脚用取り付け穴(4.5mm ±0.2mm)を使えばOKです。
ちなみにですが、セキュリティ面を考慮し、Kensingtongセキュリティスロットも搭載されています。

以上のように「CAM340+」の基本的なセットアップはUSBで接続し、使用したい場所・位置に設置するだけ。パソコンやWeb会議ソフト、ディスプレイなどの準備が事前にできていれば、セットアップには数分もかからないほど簡単です。

申し分のない、明るくクリアな映像品質を実現

「CAM340+」はビジネスシーンでの利用を想定しているWebカメラですが、ユーザーによっては本体がこんなに小さいと、性能などの面で不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、そんな心配もご無用です。カメラ本体は、対角120°(水平110°/垂直75°)と、小会議室向けとしては十分な視野角を実現しています。
解像度は4K(30fps)のほか、1080p(60/30/15fps)、720p(60/30/15fps)から320×180(60/30/15fps)まで、複数の解像度に対応しています。いくつかのSDレベルの解像度からHD、フルHD、そして今後標準的な解像度になってくる4Kまでサポートしているため、Web会議ソフト側でサポートしている解像度にも問題なく、合わせることができるでしょう。また、電子的なパン・チルト・ズーム(ePTZ)にも対応しているほか、デジタルズームも4倍まで対応しています。

それでは、実際に使用してどれだけの実力があるのか早速見ていきましょう。Webカメラはネットワーク状況や、Web会議ソフトの影響を受けるため、今回は純粋に「CAM340+」の性能を見るため、Web会議環境ではなく、ローカルPC環境にて検証を行いました。
「CAM340+」はコンパクトながらも、明るくはっきりとしたクリアな映像で、ビジネスで使うには申し分ないクオリティを実現しています。室内環境では、こういったWebカメラを使うと明るさが十分とれないことも考えられますが、「CAM340+」では問題なくローカル画面上で今回検証に立ち会った人たちの表情をクリアに見ることができました。近くに窓があるため、逆光補正機能も適切に効いているのが実感できます。

画質の良さは十分納得ですが、続いてWebカメラの視野角について見ていきたいと思います。「CAM340+」の視野角は、最近の小会議室向けWebカメラの標準的な画角サイズである120°に対応しています。「CAM340+」の画角が実際にどのように見えるか、試してみましょう。

明るくクリアな映像品質を実現した「CAM340+」

写真の通り、「CAM340+」を前にして4名の参加者に横並びに座っていただいた。カメラまでの距離は85cm程度しかないが、4名(幅2m30cm)が問題なく画面の中に収まっていることが確認できました。ちなみにですが、「CAM340+」の最短焦点距離は80cmとなっております。
会議テーブルの形状に合わせて座ったりすれば、フレームの中にもっと人を入れることも可能かもしれません。

比較のために、本製品の前モデルである「CAM340」とも見比べてみましたが、その差は歴然。前モデル「CAM340」の94°の視野角だと、上の写真のように2人を画面内に収めるので精一杯。一人か二人の参加者であれば、この視野角でも良いかもしれないですが、参加者が4人から5人ぐらいになってくると、94°の視野角ではさすがにきついでしょう。
一方、「CAM340+」の120°の視野角は、小会議室での会議であれば余裕の視野角で、会議テーブルの形状によっては、2人~7人、8人ぐらいは十分にカバーできると思います。

ちなみに、アバーが提供しているユーティリティソフト「PTZ App」を使用すれば、Webカメラの設定変更や、さまざまな機能が利用できるため、ぜひ合わせて利用することをおすすめします。「PTZ App」を使えば、Web会議前に画質調整(ホワイトバランス)、パン・チルト・ズーム(ePTZ)の設定、ファームウェア更新、診断ツールなどが使えるようになるため、気になる方は下記Webページからダウンロードしてみてください。

プレミアムWebカメラ専用管理ソフトウェア「PTZ App」

他社製マイク・スピーカーとの組み合わせ利用にも対応

小会議室向けとは言え、本体のコンパクトさと携帯性、そして折りたたみ式マウント搭載、三脚の取り付け可能などの点から、たとえば、オフィスとオフィスをつなぐ常時接続や監視など、さまざまな設置・利用が可能かもしれません。
しかしながら、中規模から大規模の会議室での利用に関しては、「CAM340+」では力不足なため、そういった場合は同じくアバーのWebカメラである、「CAM520 Pro」などの利用をおすすめします。

アバーでは本製品と他社製のマイク・スピーカーと組み合わせた使い方も提案しています。また、対応しているWeb会議システムにも制限はなく、一般的なパソコン向けのWeb会議システムであれば、どのシステムであっても、「CAM340+」で高品質な映像を提供することができます。

「CAM340+」はオプションで赤外線リモコンを販売しており、このリモコンを使ってパン・チルト・ズーム、プリセット、各種画像設定が行えるようになっている。しかし購入の是非は悩ましいところ。なぜなら、パン・チルト・ズーム、プリセットという機能は中規模や大規模会議室でむしろ役立つ機能であるため、小規模会議室であるハドルルームで使用するのであればあまり使われる機能ではないかもしれません。「CAM340+」にとっては、あくまでユーザの使い方によってあると便利というオプションと言えます。

あと最後に大事なことをひとつ。アバーの強みのひとつは、他社にはない、すべての製品が3年保証を提供しているという点です。「CAM340+」の購入は経費で落とせる価格帯ですが、例外なく3年保証が付いているので、ビジネスシーンでの利用を考えているユーザーにとっては、安心できるポイントではないでしょうか。

(文・写真=CNAレポートジャパン 橋本啓介)

※本記事は、CNAレポートジャパン 橋本啓介氏による製品レビューレポート「ハドルルーム用プレミアムWebカメラ CAM340+の実力を検証する」を、「WEB会議DEどうでしょう」向けに再編集したものです。

<CNAレポートジャパン 橋本啓介氏 Profile>

遠隔会議システムアナリスト。NTTに1991年から2001年まで在籍。テレビ会議システムのマーケティングを担当したほか、テレビ会議多拠点接続サービス事業を提供する、NTTフェニックス通信網(1997年設立、現在・NTTビズリンクヴィジュアル・コミュニケーション事業部)の事業立ち上げプロジェクトに参画。
2001年に遠隔会議システムのリサーチおよびコンサルティングを行う、CNAレポートジャパンを設立。

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